今日は4年生1クラスと5年生2クラスで授業。
本当は4年生2クラスの予定やったけど、
朝9時・・・
約束のクラスに行くとなんと体育の授業中。
セネガルで体育ってか情操教育をするのは珍しいので、
とりあえず終わるまで待ってみることに。
体育っていっても、なんていうか、集団行動の練習って感じで、おもしろくはない;;
「そ~いやおとといもこのクラス、体育してたなぁ~・・・。」
とか思いながら見学してると9時15分頃体育終了。
教室に戻る子供達。
するとすぐに授業が始まった。
このクラスは女の先生と男の先生の2人担任なんやけど、
女の先生が授業をすることが多い。
多分、男の先生がベテランで女の先生が割と新人なんやと思う。
今日の体育も女の先生がしてたし、そのあとすぐに始まった授業も女の先生がしてた。
すると、男の先生がふと教室から出てきたから、話しかけた。
「あのー・・・木曜日の9時って約束してましたよね?今日は無理そうですか?」
「木曜日の9時。。。いやね、彼女、体育してただろ?今度テストなんだって。体育と音楽の。だから、彼女、毎日朝の8時から9時まで体育してるんだ。それで、体育に時間を費やしてるから、ちょっとこのクラスでは君が授業するのは難しいかなー;;他のクラスに頼んでみたらどうだ?」
なるほど。そういうことね;;
セネガルでは、体育の授業をちゃんと教えられるかみたいな先生のテストがある。
これは去年から聞いてた。
だから、セネガルの体育といえばいつも一緒。
先生のテストのための集団行動ばっかり。
それで、普段は時間割を無視して体育なんてしてないのに、
自分がテストとなると毎日するのね;;笑
ま、別に無理に私が授業をする意味もないので、「テスト頑張ってください♪」と言って、
そのクラスでは今後、授業をしないことになりました。
別にその先生、悪い先生じゃないし、テストがあるのは仕方ないことなので、
また、いつかの機会にでも一緒に活動できるといいなと思い、
とくに落ち込むこともなく、次のクラスへ。
5年生。
このクラスの先生は私の活動にすごく興味を持ってるし、とても優しくてよく話すんやけど、
なぜか私が授業をはじめると教室の外から見て手伝ってくれない謎の先生。笑
まー5年生は私のフランス語で理解してくれるし、いいんですけどね。
先生も私の授業を見てないわけじゃないからいいんですけどね。
哺乳類と魚類の授業でした。
一通り授業を終えて、少し時間があったので、先生と話しました。
「哺乳類と魚類ですが、ここはなかなか難しい単語とかも出てきて、子供達が理解するのは難しいですね。私にとっても、難しいフランス語やうまく説明できなくて難しいです。だから、もし何か加えることなどがあれば、言ってください。そのほうがきっと子供たちの理解も早いはずです。」
「はっはっは。そうだな。まーでも、また私が教えるときに話すから大丈夫だ。たしかにこの単元は難しい。でも、だからこそ、今日君がしたみたいに、絵を使って授業をするのはいいことだ。これは君が描いたのか?本当はパソコンがあればなぁ。そしたらプロジェクターでライオンが動物を食べているところとか、魚が泳いでいるところとか、動物の様子を映像で見せることができるのに。。。」
「そうですね。日本では理科の授業はよくパソコンなどを使って映像を見せて授業します。」
「でも、セネガルにはそんなものない。はぁ~。」
なにも言い返せなかった。
私が子供の頃教わった理科は、テレビで映像を見ることはもちろん、
実際に青虫を教室で飼って蝶になるまで育てて観察したり、
メダカを飼って観察したり、
すぐそこに川があったから、魚の存在も身近だったし、
なにより、四季があるから、植物や動物を観察すると変化があってとてもおもしろい!
でも、セネガルはどうだろう。
まず、乾季と雨季しかない。
気温に多少の変化はあるものの、
日本のようにそこらに生えている植物の種類は豊富じゃないし、
バッタや蝶も見かけるけど、どこに行ったら青虫とかみつけられるのかいまだにわからない;;
植物の観察をしようにも、
雨季は暑いから学校は長期休みでないし、
となるとほとんど植物のない乾季に学習することになるけど、
そのときはすでに植物はほぼないに等しい。
セネガルは日本みたいに島国じゃないから、内陸は海が遠いし、川もないから、
水中の生物と関わるときがない。
魚を食べるけど、それは海からあがった魚が運ばれてくるから、
魚が泳いでる様子を見ることもない。
だからこそ、映像などで見ることができたらどんなに子供たちは理解しやすいか。
すべて想像。
先生の説明と板書がすべて。
まーそのかわりに羊とか馬とかがそこらじゅうにいることを生かした授業ができるのかもしれないけど。
だからきっと、草食動物と肉食動物の授業は子供たちにとって、
すごく興味の持てる内容だったと思う。
魚は、食べるときにお母さんがウロコをとってるのを見たり、
そういう意味では身近なのかもしれないけど、
生きている魚を想像するには、
多分、見たことない子供達がいっぱいいるんだと思う。
魚は泳ぐ。
魚は卵を産む。
魚は水の中でエラを使って呼吸をする。
魚は水から出るとピチピチはねることとか、
息をしようと必死でエラを動かすこととか、
きっと、見たことがない子がたくさんいる。
多分、自分の生まれた町や村で、他のどこにも出かけることなく、
一生を終える人がたくさんいる。
それに比べて私はというと、
生まれたときからおもちゃという遊び相手がいて、
公園に行けば遊具を使って体を動かすことができ、
春には蝶と綺麗な花たちに囲まれ幸せな気分になり、
夏には花火を見たり、おばあちゃんの家に遊びに行って海に入ったり、キャンプをしたり、
秋にはコオロギをつかまえたり、学校で運動会や学芸会を頑張ったり、遠足に行ったり、
冬にはたまに降る雪を見て喜び、春はまだかなーと待ちわびる。
学校には教科書とノートの他にもたくさんの教材が私の勉強の助けとなり、
さらにはテレビを使って授業を受けたり、
お昼にはおいしい給食がでる。
先生の
「パソコンがあればな~。」
というつぶやきから、一気にいろんなことを思い出し、
改めて私は恵まれた環境で生まれ育ったなぁと思った。
いや、別にセネガルが恵まれてないわけじゃないと思うけど、
やっぱり、子供はノートとボールペンだけ、先生は黒板とチョークだけ、
っていう教育環境はあまりに最低限すぎる。。。
それで、算数はまだしも、理科や音楽や図工をしろって?
カリキュラムに入ってるから?
60人の子供達と一緒に?
そりゃ無理っていうわ。笑
私だったら先生にならないねー;;笑
てか、多分私、セネガルに生まれてたら先生を目指してない気がする。うん。
私が先生になりたい理由・・・
子供が好きだから?
いいえ、別に子供は好きじゃありません。笑
いや、嫌いでもないですけど、とくに小学校低学年とか、
すぐ泣くし、だっことか言ってくるし、そのくせ偉そうで、いちいち何か話しかけてくるし、
まー可愛いんやけども、毎日触れ合ってたら疲れる。笑
その子供好きじゃない感じが逆に先生に向いてると実習では言われたけど;;w
じゃぁ、なんで先生になりたいか。
一言でいうと学校が好きだから。
いろいろ行事があって、いろんな人がいて、大人も子供もみんな成長できる場所。
なんていうか楽しいやん?w
でも、セネガルの学校には、運動会もないし学芸会もない、もちろん遠足も。
おいしい給食もないし、午後も授業があるときは一回帰って、また登校しないといけない。
なんていうか、魅力がない!笑
でも、先生たちはすごく優しい目で子供たちを見てるときがある。
そりゃぁムチを使うこともあるけど、
それでもやっぱり子供が好きなんやなって思う。
教師という仕事が好きなんやろうなって思う。
私は、日本の恵まれた教育で甘やかされて育ってきたから、
きっと、セネガルの学校が物足りなく感じるんやろな。
でも、子供たちは学校ですごくキラキラしてるし、
先生も陽気だし、
私の大好きなイベントごとは全然ないけど、
なんだかちょっと彼らが羨ましく思えるw
でもやっぱりセネガルだったら先生してないな。うん。笑
でも、この環境で先生たちは教えてる。
実験道具もなく、色鉛筆さえもなく、ハーモニカもない。
だから理科や図工や音楽の授業のできることが決まってくる。
それでも一応なにかしらやってる先生もいる。
結局チョーク1本でできる算数やフランス語の授業時間が増えている気もするけど。
だから、私がいろんな動物の絵を書いて授業をすると、
子供たちはすごく喜ぶ。
絵を見せると必ず歓声があがる。
でも、もし私が担任だったら、こんなことしないだろうなって思う。
教科書がないからって毎回何かの絵を書くなんて、
大変すぎる。
しかも、誰もがみんな絵を描く才能があるわけじゃない。
絵を使って授業をすれば良いなんて、先生はみんなわかってる。
でも、絵がない。
私だって、教師全員分の絵を描くなんて無理だし、
各学校1つとか描いてあげたとして、それがなくなったら?
セネガルが日本みたいにひとりひとり教科書があって、
各教室にテレビがあるような環境になるのはいつかわからない。
それまで続くような教材じゃないと。
となるとやっぱり、先生が作れるような教材を作って、
作り方を教えてあげるのがベスト。
そろそろ自己満足は終わりにしよう♪笑
先生が真似したくなるような教材、授業内容を考えよう。
自分が実際に授業をすることでいろいろなことを感じることができた。
やっぱり、誰かに何かをしてあげようと思うなら、
まず、その人になってみないとわからない。
授業を見てるだけじゃわからない。
話を聞いてるだけじゃ理解できない。
主体者になって初めて気付くことがある。
それに、自分が授業をしてみてわかったことは、
「なんで?」というところに子供はもちろん、先生がすごく食いつく。
例えば、草食動物の目はなぜ左右にあるか、肉食動物の目はなぜ前にあるか、
なぜ、草食動物はひづめを持っているか、
なぜ、肉食動物は犬歯が発達しているか、
なぜ・・・
そう、このなぜが理科では大事なんやと思うけど、
多分、先生は
「草食動物の目は左右にあります。」
「草食動物はひづめを持っています。」
など、その事実をおさえるだけで終わっていたのだと思う。
実際に私に「『なぜ?』は教えたことがなかったから、君の授業はおもしろかった!」と言ってくれた先生もいた。
私の授業をみて、先生たちに「なぜ?」を教えることの大切さ、
子供たちに疑問を持たせることの大切さが伝わってるといいなぁ。
ほんと、私が「なぜ!草食動物は・・・」って話し始めたときの
先生と子供の私への視線は、こっちが恥ずかしくなるくらいすごい!!笑
興味なさそうに横で新聞読んでた先生も思わず顔をあげるからねww
さ~て、自分が授業をすることで気づけたことを、
次に生かさなきゃ!!!!
いつまでも同じことやってられない!
次のステップへ!!
日々、前進!!!!!!!
来週は両生類についての学習をする予定★
そーいやティエスでカエルを見たことない気が・・・
まー川も池もないしな;;
と、いうことで、本当はこれも絵で描こうと思ったんですが・・・
ふとひらめいたw
折り紙!!
折り紙は日本の文化だ~って授業に取り入れてなかったけど、
折り紙ってなんて便利なんだ!
紙を折るだけで動物やら花やら作れちゃうんやもんな!!
しかもこれなら、頑張って作り方さえ覚えれば誰でも作れる!
だって、作り方が決まってるんやから。
絵は得意不得意あるかもしれんけど、
折り方の決まってる折り紙なら、器用不器用はあるかもしれんけどできるかも!!
まー去年、教員養成学校で学生に紙飛行機折らせたらひどいことになったけど;;
とりあえず思いついたことは何でもやってみるのが私のスタイル。
ぴょんぴょんガエルを作ってみた。
これは跳ねるから子供ウケがいいに違いない!!!
いやーしかし、カエルの子はカエルではないことをわかりやすく説明できないか・・・
おたまじゃくしも折り紙で作ろう!!
そしたら間の過程はどうなる?!
おたまじゃくしがカエルになるまでの様子がおもしろいのに。。。
でも、おたまじゃくしに足がはえたバージョンとか折り方知らん!!笑
いや、知らんのやったら考えよう♪ヽ(^。^)ノ
実は私、大学の時の研究内容・・・「折り紙と数学」でしたww
あのころは毎日ひたすら紙を折ってたな~;;笑
まさか、あのときの経験がここで活かされるとは!!!!!
ぴょんぴょんガエルとにらめっこしながらいろいろ改造してみるww
そしたらまーそれなりのものができた(*^^)v
これを見せたらみんなどんな反応するかなー??♪
楽しみだ(*^皿^*)
右から
おたまじゃくし
おたまじゃくしに後ろ足が生えたやつ
前足もはえてカエルっぽいけどまだ尾が残ってるやつ
カエル
なんかエビ料理が食べたくて
野菜とキノコと一緒に蒸してみた★
じゃがいもうまい!大好き♥
中華スープは簡単でおいしい♪
小学校で授業の時間まで待ってると、
ふと現れたトカゲくん。
セネガルにはおっきいトカゲがいっぱいいます。
両生類の次は君たちの番やから待ってろー!!
最近セネガルも風が変わってきました。
朝晩は涼しくて過ごしやすい♪
これから年末に向けてだんだん寒くなるんやろなー。
日本にいたときは寒いの嫌いやったけど、
今、涼しくなったことにちょっと喜ぶ私ww笑