10月13日土曜日。
この日は朝から洗濯と掃除をしようと決めていました。
なので、朝起きてご飯を食べたらさっそくたまっていた洗濯物を洗濯し、
天気がいいので久々にシーツも洗っちゃおう!と張り切って洗濯。
続いて、部屋の掃き掃除と拭き掃除。
カビがすぐはえるトイレやシャワー、洗面台などの水回りもお掃除。
うん。部屋がきれいになるって気持ちいい♥と気分るんるんで1日を過ごし、
夜、ごはんを食べてシャワーを浴びたら、
ガルディアン(家の警備員)のハッサンが
アタヤ(セネガルの甘い紅茶)を入れてくれるというので、
アタヤを飲みながら庭で2時間ほどおしゃべり。
思えば・・・
この時からすでにこの物語は始まっていたのかもしれない。。。
たわいもない話を庭でしながら、こういう時間もいいなー♪と、
まー庭で自由に走る黒い物体を見て見ぬふりをしてました。
彼らがうちの庭に住んでいることは前から知っていました。
庭でご臨終なさってる姿をよく見るし、
夜に庭に出ると、必ずといっていいほど出会っていますから。
しかし、昨晩は彼のおかげで、忘れられない夜となりました。
では、KoppyとGokkyの物語、はじまりはじまり~
いつもの通り、0時前に布団に入った。
しかし、今日はなかなか寝付けない。
あ、きっとアタヤを飲んだからだ。
まーいいか、明日は日曜日、そのうち眠くなるだろう。
そう思ってるうちに、私は眠っていた。
ふと目が覚めた。
時計を見ると2:30。
セネガルに来てから、よくこの時間に目が覚める。
マラリアの予防薬の副作用だろうか。
とりあえずトイレでも行って寝なおすか。
と、寝室を出て、キッチンダイニングとして使っている部屋を通り、
いつも通りトイレに行った。
トイレに行くだけなので、目が覚めても困ると思い、
携帯の懐中電灯を片手に移動した。
そしてトイレから戻る途中、キッチンダイニングを通っているときだった。
カサカサ・・・と私の右を走る黒い物体。
すぐに誰かわかった。
Gだ。
家の中で出会ったのは新居に引っ越してからは初めてだった。
G「あ、ども。お邪魔してます。」
K「あーやっぱ住んでますよねー?今日掃除したんですけど・・・;」
G「まさかこんな時間に登場されるとは予想外だったもんで;」
K「ですよねー?ちょっとトイレに。では。」
彼がいるということは、その家族もいて、友達もいるんだろう。
今ここで彼をどうにかしたところで、何かが大きく変わるわけではないと判断した私は
彼を見なかったことにしようと寝室へ向かった。
G「えー。ちょ、もう帰んの?ちょ、待って。ん?俺の家どっち?ちなみにそっちの部屋何かあります?」
何もされなくてびっくりしたのか、単に迷子だったのか、
寝室に興味があったのか、彼の心境はわからないが、
寝室に向かう私を必死で追いかけるG。
K「えー!何?!なんでこっち来んの?!?!ちょ、寝室に入るんはやめて!え?家こっち?絶対ちゃうやろ!おとなしくその辺でエサ探してください。まじで。いやーーーーー!!!!」
バンッ!!
そんなつもりはなかったのに・・・
気付けば右手にスリッパを握っていた。。。
目の前にはひっくり返ったG。
K「あ。やってしまった。。。だってこっち来るからー!えーどうしよー。これ、朝まで放置?ほうきで外出す?あーでもほうき外にあるー。鍵開けるのだるいー。ティッシュでつまんでゴミ箱?いやーこの大きさティッシュ何枚必要?もー!だから見なかったことにしようと思ったのに!」
とかなんとか独り言を言いながらあたふたしていると、
G「そろそろいいかなー?よっこいしょ。」
K「?!?!?!もしや。。。得意のあれですか?」
G「あ、まだいたんですか?あ、得意の死んだふりですw」
バンッ!
再び右手にスリッパを握りしめる私。
急に動き出したため驚いて反射的にやってしまった。
いや、もしかしたら、彼の特技に騙されて、少しイラついていたのかもしれない。
K「今度こそ、召されましたか?相変わらず生命力の強い方だ。。。」
また同じことを繰り替えすのはごめんだと思い、
鍵を開け、外からほうきを取ってきて、そっと庭に出した。
K「ごめんよ。」
Gとの戦いを終え、すっかり目も覚めてしまったので、
パソコンを蚊帳の中に持ち込み、
懐中電灯で照らしながら少し気分転換をしていた。
K「ん?何か臭うな。Gって叩くとこんな臭いするっけ?」
パソコンをしながら、カメムシが放つような悪臭がしていることは気付いていたが、
最近家の中にカメムシもよく入ってくるので、とりあえず、気にしないことにした。
すると、蚊帳の外からなんとも不快な音が聞こえてきた。。。
ブーン、バンッ!ボト。
K「この時期、夜になると出てくる小さい黒い虫。きっと奴やな。」
と、パソコンを続けていると。。。
ブーン、バンッ!ボト。
ブーン、ブーン、バンッ!ボト。
K「あーもう!うるさいなー!なんやなんや!誰や!」
いい加減我慢できなくなって、懐中電灯で蚊帳の外を照らすと・・・
でーーーーん!!!!!
そこにはつい数十分前、どこかで見たような黒い影が・・・。
G2「あ、ども。私です;」
K「えーーーーー?!?!?!嘘やろーーー?!?!本日2匹目ですか?!」
蚊帳の外といっても自分の半径2m以内にいるわけで。。。
しかも、蚊帳の中から懐中電灯で照らして見ると、普段は見えないお腹の部分が、
まー見放題なわけで・・・
G2「あのー。暗闇の中に光を見つけたんですが、どうも中に入れません;入れてもらえませんか?」
K「あ、蚊帳あるんで;いや、入れるのはまじで無理ですね;」
G2「えー!入れてやー!さっきから何度も試みてるんやけど、そのたびに壁にぶつかるし、歩いても歩いても光にたどり着かへんのです!入れてくれー!!!!!」
なぜか興奮気味の彼。
飛んでは壁にぶつかり、そして蚊帳を上り、よく見るとお腹をヒクヒクさせてる。
自分に向かってこんなにも懸命に虫に飛んで来られるのは初めての経験だ。
ちっとも嬉しくない。
しかもよく見るとこいつ、ジャンプする!
ジャンプする。。。羽で飛ぶ。。。体もあまり平らではない。。。
ん?コオロギ?
しかし、Gを見たばかりの私。
しかも蚊帳の中から見る彼は、やっぱりGにしか見えない。
K「なんか上半身がGで、下半身がコウロギみたいですねー。よし!君をゴキロギ(ゴキブリ+コオロギ)と名付けよう!さっきなんか臭ったのはお前のせいかー?」
そんなことをつぶやきながら、
とりあえず今後の展開を考えてみる。
①パソコンを消してとりあえず寝る
②蚊帳の外に出て再び戦う
さっきの戦いの疲れも残っていたので、
こんどこそ見なかったことにしようと、①を選択した。
ブーン、バンッ!ボト。
相変わらずうるさいゴキロギ。
K「もしかしてさっきのGの知り合いか?復讐しに来たのか?気にしたら負けだ。とりあえず寝よう。」
すると、急に静かになった。
静かになったらなったで逆に気になる。
K「明日の朝になってもまだいたらどうしよう。てか、あんなに大きな体してどこから入って来たんや?明日の朝、再び対面したとして、朝から戦えるのか?」
寝ようとすればするほど彼のことが頭から離れない。
K「うん。寝れない!」
作戦②に変更することを決意。
しかし、さっきまで蚊帳のまわりを飛んでたGが見当たらない。
場所がわからないまま蚊帳の外に出るのは危険すぎる。
念入りに懐中電灯で蚊帳のまわりをチェックするも、
彼の姿は見当たらない。
K「よし。出るしかない!」
覚悟を決めて蚊帳の外へ。
そして部屋の電気をつけた。
すると、
ブーン!!!!
私の横を飛ぶG!!!!
K「ひーーーーー!!!!」
何年ぶりだろう。こんな声を出したのは。
私も意外と女の子じゃーん♪
とか思っていたら、再び
ブーン!!!!
K「ちょ、ちょ、ちょ!まーとりあえず落ち着け。いや、落ち着くのは自分か。えー!!!飛ぶ相手ってどうやって戦うのー?!?!無理ー!どうしよー!!!!」
さすがの私もこんな夜中に、しかも飛ぶ相手と戦うのには限界があった。
しかし、ここで、私には強力な助っ人がいたことを思い出した。
K「ハッサーン!!!!」
庭で休憩をしながら私の家を守ってくれてる警備員だ。
普段はただのちっさいおじさんとしか思ってなかったが、
この時は彼がヒーローに見えた。
K「部屋におっきい虫が!」
ハッサン「あ、そう。」
K「いや、あっそう。じゃなくて!ちょっと来て!!」
ハッサン「んー?」
K「あいつ!あいつ!外に出して!」
ハッサン「あー。よっと!」
スリッパで華麗にGを外へと導くハッサン。
そして庭に出たGはハッサンの手によって召されました。
K「ありがとー!!!!おやすみ!」
ようやくゆっくり寝れると思って時計を見たら4時。
思った以上に長期戦だった。
蚊帳の中に戻る私の体は震えていた。
自分が思った以上に怖かったのだと気付いた。
その後もすぐに寝つけるわけもなく、
5時のアッラーのお祈りを聞きながら、やっと眠りについた。
次の日の朝。
思ったより早く目が覚めてしまった。
昨晩のことを思い出させるような体の疲労感。
今日が日曜日でよかったと改めて思った。
いつも通り、朝ごはんを食べていると、
冷蔵庫の横から見覚えのある黒い物体の登場。
G3「あ、出るタイミング間違えた。」
K「え?!まじで?!うそやーん!え?!朝から?!」
G3「あ、まじです。朝からスイマセン;」
スタスタと冷蔵庫の陰に戻っていくG。
しかし、私は昨晩からずっと気になっていたことがあった。
K「いや、あの、ちょ!ちょっと待って!!!あんたは誰や!ゴキブリか?コオロギか?それだけ教えてー!」
すると親切にも再び冷蔵庫の裏から出て来てくれた。
G3「見たらわかるでしょ。」
K「うーん。。。やっぱり・・・コオロギ?」
G3「だと、思ってますけど。」
K「あ、そーですか!やっぱ明るいところで見るとわかりやすい!どうも、スッキリしましたー♪」
G3「いえいえ。で、私の家、どっちか知ってます?」
とりあえず、謎も解決したので、ハッサンを再び呼んで彼を確保。
しかもハッサン手づかみ!!
もう一度確認のために、近くで見せてもらったが、
やはりコオロギだった。
それにしてもデカイ。
その後彼はハッサンにポーイ!と投げられ、
どこかに行ってしまいました。
小学生のころ、なぜかコオロギが好きで、虫かごにいっぱいコオロギを飼っていた私が、
まさかGと間違えてしまう日が来るとは。。。
しかし、体の大きい彼らがどこから入って来たかはまだ謎のまま。。。
掃除した日にこんな事件になるなんて、
ちょっとへこみ気味のkoppyでした。
~終わり~
KとGの物語。いかがでしたか?
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
きっとこの事件も、日本に帰るころには懐かしい思い出になってることでしょう。
たくさんの虫に囲まれながら、
今日も私はセネガルで元気に生きています。
この日は朝から洗濯と掃除をしようと決めていました。
なので、朝起きてご飯を食べたらさっそくたまっていた洗濯物を洗濯し、
天気がいいので久々にシーツも洗っちゃおう!と張り切って洗濯。
続いて、部屋の掃き掃除と拭き掃除。
カビがすぐはえるトイレやシャワー、洗面台などの水回りもお掃除。
うん。部屋がきれいになるって気持ちいい♥と気分るんるんで1日を過ごし、
夜、ごはんを食べてシャワーを浴びたら、
ガルディアン(家の警備員)のハッサンが
アタヤ(セネガルの甘い紅茶)を入れてくれるというので、
アタヤを飲みながら庭で2時間ほどおしゃべり。
思えば・・・
この時からすでにこの物語は始まっていたのかもしれない。。。
たわいもない話を庭でしながら、こういう時間もいいなー♪と、
まー庭で自由に走る黒い物体を見て見ぬふりをしてました。
彼らがうちの庭に住んでいることは前から知っていました。
庭でご臨終なさってる姿をよく見るし、
夜に庭に出ると、必ずといっていいほど出会っていますから。
しかし、昨晩は彼のおかげで、忘れられない夜となりました。
では、KoppyとGokkyの物語、はじまりはじまり~
いつもの通り、0時前に布団に入った。
しかし、今日はなかなか寝付けない。
あ、きっとアタヤを飲んだからだ。
まーいいか、明日は日曜日、そのうち眠くなるだろう。
そう思ってるうちに、私は眠っていた。
ふと目が覚めた。
時計を見ると2:30。
セネガルに来てから、よくこの時間に目が覚める。
マラリアの予防薬の副作用だろうか。
とりあえずトイレでも行って寝なおすか。
と、寝室を出て、キッチンダイニングとして使っている部屋を通り、
いつも通りトイレに行った。
トイレに行くだけなので、目が覚めても困ると思い、
携帯の懐中電灯を片手に移動した。
そしてトイレから戻る途中、キッチンダイニングを通っているときだった。
カサカサ・・・と私の右を走る黒い物体。
すぐに誰かわかった。
Gだ。
家の中で出会ったのは新居に引っ越してからは初めてだった。
G「あ、ども。お邪魔してます。」
K「あーやっぱ住んでますよねー?今日掃除したんですけど・・・;」
G「まさかこんな時間に登場されるとは予想外だったもんで;」
K「ですよねー?ちょっとトイレに。では。」
彼がいるということは、その家族もいて、友達もいるんだろう。
今ここで彼をどうにかしたところで、何かが大きく変わるわけではないと判断した私は
彼を見なかったことにしようと寝室へ向かった。
G「えー。ちょ、もう帰んの?ちょ、待って。ん?俺の家どっち?ちなみにそっちの部屋何かあります?」
何もされなくてびっくりしたのか、単に迷子だったのか、
寝室に興味があったのか、彼の心境はわからないが、
寝室に向かう私を必死で追いかけるG。
K「えー!何?!なんでこっち来んの?!?!ちょ、寝室に入るんはやめて!え?家こっち?絶対ちゃうやろ!おとなしくその辺でエサ探してください。まじで。いやーーーーー!!!!」
バンッ!!
そんなつもりはなかったのに・・・
気付けば右手にスリッパを握っていた。。。
目の前にはひっくり返ったG。
K「あ。やってしまった。。。だってこっち来るからー!えーどうしよー。これ、朝まで放置?ほうきで外出す?あーでもほうき外にあるー。鍵開けるのだるいー。ティッシュでつまんでゴミ箱?いやーこの大きさティッシュ何枚必要?もー!だから見なかったことにしようと思ったのに!」
とかなんとか独り言を言いながらあたふたしていると、
G「そろそろいいかなー?よっこいしょ。」
K「?!?!?!もしや。。。得意のあれですか?」
G「あ、まだいたんですか?あ、得意の死んだふりですw」
バンッ!
再び右手にスリッパを握りしめる私。
急に動き出したため驚いて反射的にやってしまった。
いや、もしかしたら、彼の特技に騙されて、少しイラついていたのかもしれない。
K「今度こそ、召されましたか?相変わらず生命力の強い方だ。。。」
また同じことを繰り替えすのはごめんだと思い、
鍵を開け、外からほうきを取ってきて、そっと庭に出した。
K「ごめんよ。」
Gとの戦いを終え、すっかり目も覚めてしまったので、
パソコンを蚊帳の中に持ち込み、
懐中電灯で照らしながら少し気分転換をしていた。
K「ん?何か臭うな。Gって叩くとこんな臭いするっけ?」
パソコンをしながら、カメムシが放つような悪臭がしていることは気付いていたが、
最近家の中にカメムシもよく入ってくるので、とりあえず、気にしないことにした。
すると、蚊帳の外からなんとも不快な音が聞こえてきた。。。
ブーン、バンッ!ボト。
K「この時期、夜になると出てくる小さい黒い虫。きっと奴やな。」
と、パソコンを続けていると。。。
ブーン、バンッ!ボト。
ブーン、ブーン、バンッ!ボト。
K「あーもう!うるさいなー!なんやなんや!誰や!」
いい加減我慢できなくなって、懐中電灯で蚊帳の外を照らすと・・・
でーーーーん!!!!!
そこにはつい数十分前、どこかで見たような黒い影が・・・。
G2「あ、ども。私です;」
K「えーーーーー?!?!?!嘘やろーーー?!?!本日2匹目ですか?!」
蚊帳の外といっても自分の半径2m以内にいるわけで。。。
しかも、蚊帳の中から懐中電灯で照らして見ると、普段は見えないお腹の部分が、
まー見放題なわけで・・・
G2「あのー。暗闇の中に光を見つけたんですが、どうも中に入れません;入れてもらえませんか?」
K「あ、蚊帳あるんで;いや、入れるのはまじで無理ですね;」
G2「えー!入れてやー!さっきから何度も試みてるんやけど、そのたびに壁にぶつかるし、歩いても歩いても光にたどり着かへんのです!入れてくれー!!!!!」
なぜか興奮気味の彼。
飛んでは壁にぶつかり、そして蚊帳を上り、よく見るとお腹をヒクヒクさせてる。
自分に向かってこんなにも懸命に虫に飛んで来られるのは初めての経験だ。
ちっとも嬉しくない。
しかもよく見るとこいつ、ジャンプする!
ジャンプする。。。羽で飛ぶ。。。体もあまり平らではない。。。
ん?コオロギ?
しかし、Gを見たばかりの私。
しかも蚊帳の中から見る彼は、やっぱりGにしか見えない。
K「なんか上半身がGで、下半身がコウロギみたいですねー。よし!君をゴキロギ(ゴキブリ+コオロギ)と名付けよう!さっきなんか臭ったのはお前のせいかー?」
そんなことをつぶやきながら、
とりあえず今後の展開を考えてみる。
①パソコンを消してとりあえず寝る
②蚊帳の外に出て再び戦う
さっきの戦いの疲れも残っていたので、
こんどこそ見なかったことにしようと、①を選択した。
ブーン、バンッ!ボト。
相変わらずうるさいゴキロギ。
K「もしかしてさっきのGの知り合いか?復讐しに来たのか?気にしたら負けだ。とりあえず寝よう。」
すると、急に静かになった。
静かになったらなったで逆に気になる。
K「明日の朝になってもまだいたらどうしよう。てか、あんなに大きな体してどこから入って来たんや?明日の朝、再び対面したとして、朝から戦えるのか?」
寝ようとすればするほど彼のことが頭から離れない。
K「うん。寝れない!」
作戦②に変更することを決意。
しかし、さっきまで蚊帳のまわりを飛んでたGが見当たらない。
場所がわからないまま蚊帳の外に出るのは危険すぎる。
念入りに懐中電灯で蚊帳のまわりをチェックするも、
彼の姿は見当たらない。
K「よし。出るしかない!」
覚悟を決めて蚊帳の外へ。
そして部屋の電気をつけた。
すると、
ブーン!!!!
私の横を飛ぶG!!!!
K「ひーーーーー!!!!」
何年ぶりだろう。こんな声を出したのは。
私も意外と女の子じゃーん♪
とか思っていたら、再び
ブーン!!!!
K「ちょ、ちょ、ちょ!まーとりあえず落ち着け。いや、落ち着くのは自分か。えー!!!飛ぶ相手ってどうやって戦うのー?!?!無理ー!どうしよー!!!!」
さすがの私もこんな夜中に、しかも飛ぶ相手と戦うのには限界があった。
しかし、ここで、私には強力な助っ人がいたことを思い出した。
K「ハッサーン!!!!」
庭で休憩をしながら私の家を守ってくれてる警備員だ。
普段はただのちっさいおじさんとしか思ってなかったが、
この時は彼がヒーローに見えた。
K「部屋におっきい虫が!」
ハッサン「あ、そう。」
K「いや、あっそう。じゃなくて!ちょっと来て!!」
ハッサン「んー?」
K「あいつ!あいつ!外に出して!」
ハッサン「あー。よっと!」
スリッパで華麗にGを外へと導くハッサン。
そして庭に出たGはハッサンの手によって召されました。
K「ありがとー!!!!おやすみ!」
ようやくゆっくり寝れると思って時計を見たら4時。
思った以上に長期戦だった。
蚊帳の中に戻る私の体は震えていた。
自分が思った以上に怖かったのだと気付いた。
その後もすぐに寝つけるわけもなく、
5時のアッラーのお祈りを聞きながら、やっと眠りについた。
次の日の朝。
思ったより早く目が覚めてしまった。
昨晩のことを思い出させるような体の疲労感。
今日が日曜日でよかったと改めて思った。
いつも通り、朝ごはんを食べていると、
冷蔵庫の横から見覚えのある黒い物体の登場。
G3「あ、出るタイミング間違えた。」
K「え?!まじで?!うそやーん!え?!朝から?!」
G3「あ、まじです。朝からスイマセン;」
スタスタと冷蔵庫の陰に戻っていくG。
しかし、私は昨晩からずっと気になっていたことがあった。
K「いや、あの、ちょ!ちょっと待って!!!あんたは誰や!ゴキブリか?コオロギか?それだけ教えてー!」
すると親切にも再び冷蔵庫の裏から出て来てくれた。
G3「見たらわかるでしょ。」
K「うーん。。。やっぱり・・・コオロギ?」
G3「だと、思ってますけど。」
K「あ、そーですか!やっぱ明るいところで見るとわかりやすい!どうも、スッキリしましたー♪」
G3「いえいえ。で、私の家、どっちか知ってます?」
とりあえず、謎も解決したので、ハッサンを再び呼んで彼を確保。
しかもハッサン手づかみ!!
もう一度確認のために、近くで見せてもらったが、
やはりコオロギだった。
それにしてもデカイ。
その後彼はハッサンにポーイ!と投げられ、
どこかに行ってしまいました。
小学生のころ、なぜかコオロギが好きで、虫かごにいっぱいコオロギを飼っていた私が、
まさかGと間違えてしまう日が来るとは。。。
しかし、体の大きい彼らがどこから入って来たかはまだ謎のまま。。。
掃除した日にこんな事件になるなんて、
ちょっとへこみ気味のkoppyでした。
~終わり~
警備員のハッサン。
庭に上手に蚊帳を張って
くつろいでました。
涼しそ~!
Gかコオロギか確認したくて覗いたら出てきてくれたところ。
後ろ足からして・・・やっぱりコオロギですね;;
窓の外にせっせと巣を作る蜂さん(^_^;)
どうもこの家、
私だけでなく、虫たちにも住み心地が良いみたいです;;笑
あとでハッサンにとってもらおう・・・
KとGの物語。いかがでしたか?
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
きっとこの事件も、日本に帰るころには懐かしい思い出になってることでしょう。
たくさんの虫に囲まれながら、
今日も私はセネガルで元気に生きています。
おもしろくよませてもらいました~~
返信削除ありがとうございます~~~♪
削除大変だったねえ~
返信削除ホウ酸団子を日本から持って行けばよかったかな。
ま、これも経験ってことでw
削除