2012年10月20日土曜日

amour

amour = love

友達だと思っていた人に告白された。






日本だったら・・・ちょっと嬉しいできごとなのかもしれない。

でも、ここはセネガル。

挨拶のように「愛してる」だの「好きだ」だの「結婚してくれ」だの言ってくる。

初対面で告白するのも当たり前。

彼らがどういう気持ちでこういう行動をしているのかは
1年経った今でも理解できない。

最近、夜になるとうちの家っていうか庭にやってくるナジルという男。

そうです。G叩きをハッサンと一緒にやってくれた人。

いつもは9時過ぎてからやってくるのに、
今日は8時過ぎに来た。
今日に限って私も早くご飯を食べていたので、
まー挨拶・・・と思って庭に出た。

なぜか頼んでもいないのに自分の経歴を話し始めるナジル。

しかも、大学の卒業証書は持参済み。笑

「へー」と、別に興味ない感じで話を聞く私。

すると彼は私に聞いてきた。

「僕達って友達?」

「もちろん!友達よ。」

「じゃぁさ、もし、もしだよ。僕が君を好きだと言ったらどうする?」

「えー?なんでそんなん聞くの?」

「いや、もしだよ、もし!君は何て答える?」

「えー・・・。もしねぇ; 私はあなたの友達だっていうね。」

「なんで?」

「いや、なんでって。うちら友達でしょ?」

「恋人にはなれないのか。。。」

「そうねー。どうせ私1年後に日本帰るしね!」

「いいよいいよ。君が帰るまででいいんだ。恋人にならない?」


えーーー?さっき「もし」って言ってたやないかーい!と思いながら・・・


「は?友達でいいやん!こうやってたまにうち来て、ハッサンと一緒に喋って、
それで私は満足よ?」

「僕がこんなにも君を好きなのに?君は僕のことが好きじゃないんだね。。。」

「好きじゃないっていうか、好きよ。友達として。」

「違う!僕の好きは友達としてじゃない!」

「いやー・・・そんなことを言われても・・・;」

「じゃぁキスして。」

「は?」

「してくれよ~。ほっぺでいいから♪」

「あのねー。私は日本人で、日本人は恋人以外にあんまりそういうのしないの。
これ、日本文化。」

「じゃぁ恋人になればいいじゃないか。」

「だーかーらー!!!うちらは友達でしょ?もうこの話は終わり!」

「君はセネガルで、仕事して、セネガル料理を食べて、お茶を飲んで・・・
何か足りないと思わないかい?」

「セネガルで仕事して、ごはん食べて、お茶を飲んで・・・うん。十分よ♪」

「いや、愛が足りないんじゃないか?」

「いや、別に私、恋愛しにセネガル来たんじゃないし。」

「いや、足りないね。愛があってはじめて充実してると言える。」

「今のままで私は十分満足ですけど?
仕事できて、おいしいもの食べれて、友達もいっぱいいるし♪」

「でも、愛はないよ?」

「別に必要ないもん。」

「はぁ・・・。僕はショックだ。」

「なんで?」

「君が僕の愛を断るからだ。」

「てゆうか、なんで今のままじゃ嫌なの?別によくない?
こうやってたまにうちに遊びに来ていろいろ話せばいいやんか。」

「でも僕は恋人になりたいんだ。。。たとえば、たとえばだよ。
毎週土曜日にどちらかの家に行って、一緒に食事したり、お茶したり・・・
僕はイスラム教だ。だから結婚するまで君に触れることはない。安心して。」


えーーーー!!!!さっきキスしてとか言ってたくせによぉーゆうわ!!!
とか思いながら・・・


「食事したりお茶しながら話すだけでしょ?だったら今と変わらんやん。
話したいならこうやってうちの庭で話せばいい。」

「はぁ。よし。わかった。じゃぁこうしよう!1週間!1週間試しに恋人になってみないか?
それからその後のことは考えてくれればいいよ!」

「あのねー。1週間仮にうちらが恋人になったとしても、1週間後、私の答えは変わりません。
明日も、明後日も、ずーっと、私の答えはNOです。」

「いや、君はもっと考える必要がある。」

「いいえ、私はもう十分考えました。」

「はぁ・・・僕は悲しいよ。君がそんな風に言うなら泣いてしまうよ。」

「あら、泣くの?子供か!」

「じゃぁ、もう帰る!」

「どうぞ。」

「はぁ。泣くと言っても帰ると言っても、僕の気持ちは伝わらない。。。君には逆らえないな;」

「これが私です♪だから難しいんだってば、私を恋人にするのは。
はい!この話は終ね!これ以上続けたら怒るから。」

「はぁ~。。。僕は疲れたよ。」

「いや、私の方が疲れたし。」

「僕のせいで?」

「そうね。」

「でも、好きなんだ!」

「てかさ、結婚してるやん。私、2番目なんてお断りです。」

「別に僕は結婚してとは言ってない。君が日本に帰るまで、恋人でいようと言ってるんだ。
それに、このことは2人の秘密にしておけばいいさ。」

「私、そういうの好きじゃないの。帰るまでとか秘密とか。」

「なんでだ?」

「なんでって。。。普通に考えてよくないでしょ!」


とまぁこういうどこぞの恋愛マンガのような会話が繰り広げられること約2時間。

眠たくなってきたから寝るというと、

彼は最後の最後まであきらめず、また来ると言って帰って行きました。


せっかく新居で頼りになる友達ができたと思ったら「好きだ」と言われる。

配属先で頼りになる同僚ができたと思ったら「好きだ」と言われる。


普通、誰かに愛を告白されたら喜ぶのかもしれない。

でも、私は悲しい。

こういうことがあるたびに思う。

セネガルで男友達を作るのは不可能なのかと。

あ、言っときますが、これは決して「私、モテるんですw」とかいう自慢じゃありません。

セネガルにいる女隊員の人ならめちゃくちゃ共感できると思いますが、
とにかく彼らは私たち外国人をくどいてくるんです。

多分、私じゃなくても外国人なら誰でもいいんです。

もしかしたら、本気で私のことを好きなのかもしれない。

でも、過半数は単に外国人が好きなだけ。

私は悲しいです。

せっかく仲良くなった友達にくどかれるなんて。

楽しかったおしゃべりはこれからは愛の話ばっかりですか?

私を、ひとりの大事な友達としてはみてくれないんですか?

もし私が男だったら、良い友達になれてたのでしょうか?

ナジル。

彼は優しいです。

頼りになります。

信頼できます。

でも・・・

私にとって彼は友達です。

もう、セネガル人の愛の告白にはうんざりです。

ほんと。。。

まだ初対面で「愛してる♪」とか言ってくるほうが「ハイハイ」って流せるからマシ。

せっかく友達になったんやから、「好き」とか言うのやめてほしい。

仮に本気で好きになってくれたとしても、言わんといてほしい。

私はただ、友達がほしいだけなんです。

なのに・・・いつもたどり着くのはamour。

もうやだ。(/_;)

あー・・・日本に帰りたい。

1年目は帰りたいなんて思ったことなかったのに。

でも、2年頑張るって決めたから、あと1年頑張るけどね!

 
余ってたトマト缶でミートスパゲティ★
これ、今まで自分が料理した中で1番おいしくできたかも!
うん。得意料理に追加!!笑

 

2 件のコメント:

  1. うわ~~~~、わかるわー。

    なんか愛の告白→なんでやねーん→あははやっぱりなー!
    ってさわやかに終わる面白い絡みならいいけど、
    「pourquoi?pourquoi?」とだんだんじめじめした目で見られてくると「キエーーー!!」とちゃぶ台を返したくなるね。

    でも、ベナン人女性がそもそも付き合いたい人に告られても、「必ず最初は断る」。だから、ベナン人男性はしつこく何度もアプローチしてOKをもらう。っていうセオリーを聞いたことがあるので、その影響はでかいはず。

    やーめんどくさ。
    あーめんどくさ。

    男友達、私は中3に求めています。笑

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    1. えー!何その最初は断るシステム!!!!笑

      私・・・中学生にもチューされそうになったことあるしな;
      100万年早いわ!!!!ヽ(`Д´)ノ

      いやーまじで、本気でくどいてくる奴ほどやっかいな奴おらんわ(-_-;)

      なんなんですか!あの目から出てくるハート光線は!!!!
      怖くて昨日夢にまで出てきたわ!

      あーめんどくさい。。。

      セネガルの中でこの文化が1番嫌いかもしれん。

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